原作とディズニー映画版との折衷が面白い!劇団四季の『ノートルダムの鐘』

ノートルダムの鐘

去る7月30日、京都劇場での凱旋公演の幕が開いてから2公演目のタイミングで『ノートルダムの鐘』を観劇してきました。

ディズニー映画版とはストーリーが異なり新鮮な部分が色々とあったので、違いを比較しながらミュージカル版について紹介したいと思います。

 

 

ディズニー映画『ノートルダムの鐘』とは?

1996年に公開されたアニメーション映画で、フランスの小説家ヴィクトル・ユゴー(『レ・ミゼラブル(ああ無情)』で有名)による小説『ノートルダム・ド・パリ』を原作にしています。

ディズニー映画であるにも関わらず、全面的に子供向けであるとはあまり感じない珍しい作品です。

 

映画の原題は『The Hunchback of Notre Dame』であり、そのまま邦訳すると『ノートルダムのせむし男』となりますが、「せむし」という言葉が日本では差別用語に当たるため使用できず、邦題は『ノートルダムの鐘』とされました。

それに伴い、冒頭シーンの最後に英語で表示されるタイトルも『THE BELLS OF NOTRE DAME』に差し替えられています。

 

全編を通してミュージカル調になっており、劇中歌の作曲は『美女と野獣』や『アラジン』など多くのディズニー楽曲でおなじみのアラン・メンケン氏が担当、作詞はブロードウェイ・ミュージカル『ウィキッド』で有名なスティーヴン・シュワルツ氏が手掛けました。

90年代に公開された他のミュージカル調ディズニー映画に比べて派手さには欠けますが、この映画から生み出された『僕の願い(Out There)』や『ゴッド・ヘルプ(God Help The Outcasts)』などは美しい旋律が印象的な名曲です。